かつては専門書の中だけで語られていた自切の生態は、デジタルメディアの普及によって一般の愛好家にも広く知られるようになった。『ダーウィンが来た! 生きもの新伝説』などの自然番組では、高速度カメラが捉えた決死の逃走劇が放送され、NHKオンデマンドを通じてアーカイブが今も視聴されている。野生動物が生き延びるために支払う代償の重さは、視聴者に強烈な印象を与えてきた。
さらに近年では、YouTubeを中心とした動画プラットフォームで飼育ログやトラブル事例を共有する飼い主が増加している。生々しい受傷直後の様子や手術後のリハビリ過程を記録した映像は、知識不足のまま飼育を始めたビギナーに対する極めてリアルな教材として機能している。
映像が伝えるのは、尾を失ったリスが一時的に平衡感覚を乱し、枝渡りやジャンプの着地に苦戦する生々しい姿だ。バランス器官としての尾の重要性を痛感させるこれらのコンテンツは、飼育環境を見直す契機を広く提供している。