新時代の都市交通を論じる際、比較対象として頻繁に上がるのがLRT(次世代型路面電車)である。どちらも優れた輸送力とバリアフリー性能を誇るが、両者の決定的な差は初期投資と運用の柔軟性にある。
LRT(次世代型路面電車)は軌道や架線の敷設に数百億円規模の莫大な建設費を要する一方、BRTは既存の道路網を活用したり、廃線跡地を舗装して再利用したりできるため、導入コストを大幅に抑えることが可能だ。また、事故や工事が発生した際にも一般道へ即座に迂回運転ができる機敏さは、固定レールに縛られる鉄軌道には真似できない大きなメリットと言える。