取材班は、県内の体育館で熱戦を見守る保護者や、現場で采配を振るう指導者への直接取材を実施しました。ネット掲示板やSNSでは見えてこない、当事者たちの切実な肉声が浮かび上がってきます。
「小学校からジュニアクラブで鍛えてきた我が子は、中学校にバドミントン部がなかったため地域クラブからエントリーしました。大会に出られる道が開かれたことには感謝しかありません。ただ、平日の送迎は往復40分、遠征費や月謝を含めると年間30万円近い出費になり、共働き家庭には綱渡りの日々です」(つくば市・中学2年生の保護者)
一方で、学校現場の教員からは葛藤の声が漏れます。「土日の部活指導から解放された安堵感がある反面、部員たちがクラブでどのような指導を受けているのか把握しきれず、学校生活での精神的フォローとの分断を感じる場面があります」(県央地区公立中学校・教員)。
また、茨城県バドミントン協会中学部の運営関係者は、公式戦の現場オペレーションにおける苦悩を次のように語ります。「地域クラブの引率者は外部指導者や保護者が務めるケースが多く、中体連の競技運営マナーや審判割り当てのルール徹底にこれまでにない労力を割いています。生徒たちが理不尽な思いをしないよう、茨城県中体連バドミントン大会結果の正確な集約と公平な審判技術の維持に全力を挙げています」。