初期の椎名林檎を象徴するチャームポイントといえば、左口元にあった「ほくろ」です。しかし彼女は、2003年リリースの3rdアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』の活動時期に、このほくろを除去しています。
ネット上では「事務所の意向か」「開運のための美容整形か」といった様々な憶測が飛び交いましたが、本人が当時のインタビューやメディアで語った真相は極めてシンプルかつユニークなものでした。
「子どもの頃、女優の沢口靖子さんやマリー・アントワネットに憧れて、ペンで口元にほくろを描いていたら、いつの間にか本物のほくろになってしまった。大人になって『もういらないかな』と思って取った」というエピソードを明かしています。自らの身体的アイコンですら、自身の美学と気分によって取捨選択する姿勢は、いかにも彼女らしいセルフプロデュースの一端といえます。
また、現在と昔の比較において一部で囁かれる「顔が変わったのではないか」という整形疑惑についても、検証してみると輪郭や骨格の根本的な変化ではなく、以下のような複合的要因であることが分かります。
- 眉とアイメイクの劇的な変化:初期の細眉・スモーキーアイから、現在は骨格を生かした太めのナチュラル眉やクラシカルなキャットラインへ移行。
- 歯列矯正とフェイスラインの引き締まり:年齢とともに余分な皮下脂肪が落ち、骨格の美しさがより際立つようになったこと。
- 表情筋と表現力の深化:年齢を重ねたことによる大人の落ち着きと自信が、顔立ち全体にノーブルな気品を与えている点。