現在の市場で圧倒的シェアを誇る圧力IH炊飯器において、最も過酷な負荷を受け止めている消耗品が内蓋パッキンだ。耐熱シリコンゴムで作られているものの、高温高圧の蒸気と乾燥を毎日繰り返すことで、徐々に硬化し弾性を失っていく。
メーカーが推奨するパッキンの交換目安はおよそ1年から2年。しかし、以下のような兆候が現れたら、期間に関わらず即座に交換を検討すべきだ。
・炊飯中に蓋の継ぎ目から「シュー」という異音とともに白煙のような蒸気が横漏れする
・パッキンが全体的に茶色く変色し、指で触ると硬く柔軟性がない
・炊き上がったご飯の表面が乾燥して硬く、保温後すぐに黄ばむ
・蓋を閉めるときの感触がスカスカになり、手応えがない
パッキンが劣化すると釜内の圧力が規定値まで上がらず、米のアルファ化(糊化)が中途半端に終わる。どれほど高級な米を買い、高性能な炊飯器を使っていても、パッキンひとつ傷んでいるだけで安価なマイコン炊飯器以下の炊き上がりに成り下がってしまうのだ。