そもそも、なぜ床下収納庫の取っ手は破損しやすいのだろうか。住宅の健康状態を見極める住宅診断士によると、最大の原因は「つまみ部分を出したまま踏みつけてしまう横揺れ負荷」と「耐荷重を超えた引き上げ」にあるという。
現在流通している回転取っ手金物は、使用しない時にはフラットに収納され、使用時のみ指をひっかけて回転・引き上げる構造になっている。しかし、調理中などに取っ手を収納し忘れて上に乗り上げると、プラスチックの蝶番や細い金属軸に集中荷重がかかり、根元からバキッと折れてしまうのだ。
破損を防ぎ長寿命化させるコツは実に明快だ。まず「開け閉めした後は必ずフラットに戻す」という基本の徹底。また、収納庫の中に重いボトル類や缶詰を詰め込みすぎた状態で取っ手だけに頼って強引に持ち上げるのではなく、蓋のふちに指を添えて持ち上げる習慣をつけることが大切だ。
こうした日々のささやかな意識改革こそが、住まいのお手入れ・DIYメンテナンスプロジェクトが推奨する「家を痛めず長持ちさせる暮らしの知恵」に他ならない。