宗教団体が自前の政党を持ち、国政の中枢に居座る――。この構造は、海外のジャーナリストや政治学者からも独特な事象として注視され続けている。1964年に創価学会を母体として結党された公明党は、国政選挙のたびに強力な学会員の運動員パワーによって底堅い票を弾き出してきた。
選挙戦の時期になると、知人や友人から突然かかってくる「F取り(フレンド票の獲得)」と呼ばれる電話に戸惑った経験を持つ人も少なくない。政教分離の原則を巡る議論は長年燻り続けており、テレビや大手紙の政治・選挙報道においても、与党協議の舞台裏における同党の存在感と集票力は常に焦眉の関心事であり続けている。