二人の運命的な出会いの場となったのは、2018年に上演された鈴木おさむ作・演出の舞台『カレフォン』だった。切なくも心温まるファンタジー作品でダブル主演を務めた二人は、厳しい稽古場から本番のステージにかけて濃密な演技の対話を重ねていく。役に没頭するプロのプロセスの中で育まれた深い相互理解が、やがてプライベートでの大きな決断へとつながっていった。
作品世界で見せた息の合った掛け合いは、当時の観客にも鮮烈な印象を残した。一連の舞台制作を通じ、仕事への妥協なき姿勢と素顔の優しさに惹かれ合った二人のドラマは、劇場という特別な空間で静かに始まっていたのだ。