独立して株式会社幻冬舎を設立した際、周囲からは無謀な挑戦と見る向きも少なくなかった。しかし、その懸念を完璧なまでに覆し、一過性のブームにとどまらないミリオンセラーを怒涛の勢いで連発。見城が掲げるヒット法則の核心にあるのは、他者に運命を委ねない「圧倒的当事者意識」である。
特に自伝・ノンフィクションの領域において、その編集手腕は圧巻の一言に尽きる。時代の寵児や波乱万丈の人生を歩んできた人物の懐に入り込み、本人の自覚すらなかった「生々しい本音」を抉り出す。読者が真に飢えているリアルな言葉を掬い上げることで、世の中の空気を一変させる大ヒット作を生み出し続けているのだ。