ネット上やSNS、ニュースコメント欄における世間の反応を見ると、論点は大きく2つに二分されています。ひとつは「巨額の税金が投入された経緯に対する情報開示の不透明さへの批判」、もうひとつは「成人した女性が実家から自立して暮らすことへの共感と理解」です。
歴史的な前例に目を向けると、未婚の皇族が御所や実家を離れて暮らすケースは決して皆無ではありません。古くは留学や学業に伴う単身生活はもちろん、高円宮家の承子さまや典子さま、絢子さまもそれぞれ自立した生活拠点を確保されていた時期があります。また、昭和から平成にかけての宮家皇族においても、公務の拠点や私的生活の確保のために敷地内の別棟を活用した実例は複数確認されています。
特筆すべきは、佳子さまのお住まいである「分室」が、赤坂御用地の外にある賃貸マンション等ではなく、秋篠宮邸と同じ赤坂御用地の敷地内(わずか数十メートルの距離)にある点です。一般的な感覚でいえば「敷地内の離れ」で生活している状態に近く、警備体制や基本インフラは御用地全体で統括されています。外苑前や青山などの一般市街地に単独で居を構えることと比較すれば、追加の警備負担や移動リスクは最小限に抑えられているのが現実です。