喉に違和感があると、どうしてもピンセットや綿棒、あるいはシャワーの水圧で取り除きたくなるものだ。しかし、この自己流のケアこそが最も避けるべき罠である。
扁桃の粘膜は極めてデリケートで脆弱だ。硬い器具や強い刺激を加えると簡単に傷つき、そこから二次感染を起こす恐れがある。出血を伴う傷口に雑菌が入り込めば、扁桃炎を悪化させ、激しい高熱や激痛に襲われる事態になりかねない。
さらに厄介なのは、傷ついた陰窩が修復される過程で変形し、より膿栓が溜まりやすい構造に変化してしまう点だ。一度スッキリしたいからといって無理に掻き出す行為は、結果として「臭い玉の量産」を招く悪循環に陥る危険性を孕んでいる。