初めてキンタコを訪れる者が一様に驚くのは、その常識外れな量だ。「タコライスチーズ野菜」を注文すると、受け取り口で手渡されるのは、まるで小山のように盛り上がった透明なプラスチックケースである。店員が力任せにフタを押しつけ、かろうじて輪ゴムで留めている状態は、もはやこの店の風物詩と言っていい。
このスタイルの背景には、「お腹を空かせた若い米兵たちに、安くて満腹になる料理を食べさせてあげたい」という創業者の温かい思いがあった。安易なコスト削減やスリム化に走る現代の外食産業において、創業当時の大迫力を頑なに守り続ける姿が、世代を超えて人々の心を掴んで離さない。