テイクアウトカウンターの脇を抜け、店内レストランへ足を踏み入れると、そこはまるで1970年代の映画セットに迷い込んだかのような錯覚を覚える。店内の中央に鎮座するのは、色とりどりの熱帯魚が優雅に泳ぐ巨大なアクアリウム。そして壁際やガラスケースには、オーナーのコレクションである希少なヴィンテージバイクやクラシックカーのミニチュア、昔懐かしいアメリカン雑貨が隙間なく飾られている。
テーブルやチェアの革の質感、少し褪せた色調の照明、そして窓の外に広がる静かな東シナ海。最新のインテリアデザインでは決して再現できない、本物の歳月だけがもたらす重厚な空気感がそこにはある。ボックス席に腰を下ろし、名物のチャップステーキやシーサイドサンドを頬張る時間は、日常の慌ただしさを完全に忘れさせてくれる贅沢なひとときだ。