沖縄の高校にとって、甲子園大会への出場は常に「移動と気候の変化」との戦いでもある。飛行機移動による身体的負荷や、春先の寒暖差、夏の酷暑など、本土の学校にはないハンデを背負う。比嘉監督は長年のノウハウを蓄積し、移動日の過ごし方や現地での食事メニューまで細かくマニュアル化してきた。
また、県内予選から他県の強力校のデータを徹底分析し、タブレットを活用したスカウティング情報をチーム内で共有。相手打者の苦手なコースや走者の癖を頭に叩き込んだ状態で試合に臨むため、初対戦の相手であっても後手に回ることがない。地理的な不利をハイテクと準備力で相殺する戦略が、沖尚の安定した強さを後押ししている。