「知恵袋の通りにしたら一晩で治った!」という体験談が嘘とは限らない。しかし、それはウイルスが消滅したわけではなく、単に「症状が一時的に抑えられた」か「免疫が初期段階でウイルスを抑え込んだ」結果である。
風邪の症状(発熱、鼻水、咳)は、体がウイルスを追い出そうとする防衛反応そのものだ。熱が出るのは、体温を上げることで免疫細胞を活性化させ、ウイルスの増殖を抑えるためである。市販の解熱鎮痛剤で無理やり熱を下げると、体は楽になったように感じるが、ウイルスとの戦いは長引くことになる。「治った」という錯覚に騙されて翌朝から無理を重ねると、ぶり返してさらに悪化するケースが後を絶たない。