手作りであっても、「冷たい氷状の物体」を乳児の消化管に通過させる以上、医学的なリスク管理を怠ってはなりません。2大トラブルとして挙げられるのが気道閉塞(誤嚥窒息)と物理的刺激による急性下痢です。
喉の反射機能が未発達な赤ちゃんは、口内に滑り込んできた硬い氷の塊をうまく舌で押し戻せず、そのまま咽頭へと吸い込んでしまう恐れがあります。小児救急救命の現場からも警告されている通り、角張った氷ブロックのまま直接手づかみで与える行為は厳禁です。必ず親がスプーンで削り取り、とろみのあるソルベ状・ピューレ状に変化したことを確認してから舌の奥ではなく手前の唇付近へと運びます。
また、赤ちゃんの胃腸管は成人とは比較にならないほど粘膜が薄く、冷刺激に対して極めて敏感です。冷たいアイスが大量に胃内へ流入すると、副交感神経が急激に興奮して大腸の蠕動運動が過敏になり、水分吸収が追いつかずに「冷え性の泥状便・水様便」を引き起こします。予防策として以下のプロトコルを遵守してください。
- 1回の最大摂取量は小さじ2〜3杯(約10〜15g)に制限する。
- 空腹時や授乳直前を避け、食後のデザートとして少量のみを与える。
- アイスを食べさせた直後には、常温水またはぬるめの麦茶を数口飲ませて胃腸を保温する。