この画期的な認定制度の背景には、子育て環境の向上に情熱を注いできた企業の存在がある。子供服ブランド「ミキハウス」を展開する三起商行株式会社のグループ企業であるミキハウス子育て総研株式会社だ。
同社を率いる代表取締役社長の木村皓一氏は、長年にわたり子育て家族の声に耳を傾けてきた。その中で見出されたのが、乳幼児期の外出や旅行における過度なハードルだった。家族の思い出づくりを応援したいという強い思いから、2006年にスタートしたのが「ウェルカムベビーのお宿認定事業」である。
専任の調査員が実際に宿泊施設へ足を運び、客室の安全対策、全館の衛生管理、スタッフの接客応対、離乳食や備品の充実度など、全100項目におよぶ厳しいチェックを実施する。この独自の評価システムは、子育て支援事業の成功例として評価されているだけでなく、冷え込む時期もあった日本の観光・宿泊業に「ファミリー層の獲得」という新たな成長軌道をもたらした。