池脇千鶴の原点を振り返ると、まさに伝説的なスタートを切っています。1997年、数々のトップ女優を輩出してきた「三井のリハウス」のオーディションで、約8,000人の中から第8代目リハウスガールに選ばれ芸能界入りを果たしました。
透明感あふれる可憐な美少女として脚光を浴びた後、1999年の映画『大阪物語』で映画初出演にして主演を務め、キネマ旬報新人女優賞をはじめとする主要映画賞の新人賞を総なめにしました。
さらに彼女の名を決定づけたのが、2003年公開の映画『ジョゼと虎と魚たち』です。妻夫木聡演じる大学生と恋に落ちる足の不自由な少女・ジョゼ役を熱演。毒舌でありながら愛らしく、どこか脆さを抱えたヒロインを圧倒的なリアリティで体現し、日本映画史に残る名作の立役者となりました。若い頃からアイドル的な枠組みに収まらず、一貫して本物の芝居を追求してきた軌跡が窺えます。