経済ドラマとしての深みを堪能できるのが『アキラとあきら』だ。過酷な運命に翻弄されながらも理想を追う山崎瑛と、大企業の御曹司でありながら自らの信念で生きる階堂彬。対照的な二人の若き銀行員が、企業の倒産危機を救うために手を組む熱い情熱劇は、閉塞感漂う社会に爽快な希望をもたらした。
対照的に、『シャイロックの子供たち』が描くのは「金」という魔物に狂わされる人々の生々しいリアリティだ。ノルマに追われる行員、出世欲に憑りつかれた上司、借金に苦しむ顧客。誰しもが足元をすくわれかねない日常の危うさを鋭く抉り出し、単なるヒーロー物ではない大人のダークサスペンスとしての傑作に仕上がっている。