安全でクリーンになった池袋西口公園ですが、SNSや口コミサイトにおける利用者の評価を深掘りすると、単純な絶賛ばかりではない、現代特有の賛否両論が浮かび上がってきます。
肯定的なレビューで圧倒的多数を占めるのは、やはり「治安の劇的な良化」と「利便性の向上」です。「ベビーカーを押して安心して散歩できるようになった」「夜の乗り換え時に通り抜けても全く怖くない」「東京芸術劇場と統一感があり、ヨーロッパの広場のよう」といった声は、まさに豊島区が目指した都市再生の結実と言えます。
一方で、かつての熱気やサブカルチャーの土壌にノスタルジーを抱く層からは、複雑な心情も吐露されています。取材班がSNSや現地で集取したリアルな声には、次のような意見が目立ちます。
「綺麗で安全になったのは間違いないけれど、あの頃のIWGPにあったアンダーグラウンドのエネルギーや、路地裏カルチャー特有の泥臭さが全部削ぎ落とされて、どこにでもある小綺麗な広場になってしまったのは少し寂しい」(40代・元ドラマファン)
「地方から聖地巡礼に来たが、キングやマコトが座っていた場所すら跡形もない。劇中の痕跡を示す案内板やモニュメントのひとつくらい残してもよかったのではないか」(30代・観光客)
また、ネット上で囁かれる「池袋西口は今でも本当に安全なのか?」という噂についても、明確な境界線を理解しておく必要があります。池袋西口公園そのものは厳重な監視と高照度照明により極めて安全ですが、公園から北側へ数分歩いた歓楽街(西池袋1丁目歓楽街や西一番街中央通り)には、依然として客引きやキャバクラ、風俗店が密集しています。「公園エリアの洗練」と「歓楽街の混沌」が隣り合わせで同居している点こそが、池袋という街のリアルな現在地です。