捜査が急ピッチで進められる中、衝撃の事実が判明する。男児のパスポートは、父親が事前に再発行の手続きを進めていたとみられる。親権をめぐる争いが泥沼化する中で、父親は緻密な計画を立てていたのだ。関西国際空港の出国ゲートを通過する際、同行する親が片親であっても、明確な誘拐の証拠がなければ出国を止めることは極めて難しい。
日本の水際対策の甘さが、今回も露呈した形となった。親権争いの渦中にある子どもが、片方の親によって同意なく国外へ連れ出されるケースは後を絶たない。法的な拘束力が及ばない空の上で、男児を乗せた航空機は中国へと向かった。