ナザール・ボンジュウの歴史は古い。その起源はメソポタミア文明にまで遡ると言われ、中東や地中海地方で広く信じられてきた「邪視(悪意に満ちた視線や嫉妬)」から身を守るためのものだ。他人の羨望や嫉妬の眼差しは、無意識のうちに相手に災いをもたらすとされている。
トルコでは、家や車の玄関、さらには赤ちゃんの衣服にまでこの青い目玉がピンで留められている。青い色は魔を祓う力があるとされ、見つめ返す目玉のデザインが、邪悪な視線を跳ね返すと信じられているのだ。この何千年も受け継がれてきた知恵が、形を変えて現代の日本にも浸透しつつある。