本作の脚本を手掛けたのは、数々のヒット作を生み出してきた井上由美子です。彼女の筆致は、決して登場人物を記号的に扱いません。未希が抱く「産みたい」という純粋な衝動と、周囲の大人が抱く「現実を見ろ」という至極真っ当な正論。どちらか一方を悪とするのではなく、双方の葛藤を真っ向からぶつけ合わせました。
この多角的な視点こそが、ドラマに深い説得力を与えました。単なるお説教ドラマに終始せず、観る者一人ひとりに「あなたならどうするか」を問いかける構成。そのシャープな脚本力は、現在のドラマ制作においても大いに参照されるべき指標となっています。