黒死牟を語る上で外せないのが、かつて彼が人間であり、戦国時代の名門武家・継国家の長男「継国厳勝(つぎくにみちかつ)」であったという事実だ。彼は鬼殺隊の黎明期を支えた優秀な剣士であり、「月の呼吸」を操る実力者だった。しかし、その誇り高きプライドこそが、彼を破滅へと導く引き金となってしまう。
武士としての名誉、最強であることへの執着。それらは本来、彼を強くするための原動力だったはずだ。だが、運命は彼に過酷な現実を突きつける。どれだけ努力しても、どれだけ血の滲むような鍛錬を重ねても、決して追いつけない「絶対的な天才」がすぐ隣にいたからだ。