日本のヘアメイク界を長年支配してきた「サラサラのストレートヘアこそが正義」という美意識。それが今、急速に風化している。海外の「カーリーヘア・ムーブメント」の波が日本にも本格的に上陸し、自分の生まれ持った髪質を愛そうというポジティブな機運が高まったためだ。
「まっすぐに伸ばすことだけが正解じゃない」。そう語るのは、表参道で癖毛特化型サロンを経営するトップスタイリストだ。彼によれば、ここ数年で縮毛矯正のオーダーは減少し、代わりに「自分のうねりを活かしたデザインにしてほしい」という要望が倍増しているという。画一的な美しさから、唯一無二の個性へ。美の基準は明らかにシフトしている。