なぜ、寝ている間に喉はダメージを受けるのか。日本耳鼻咽喉頭頸部外科学会の指針でも指摘されている通り、最大の要因のひとつが「就寝中の口呼吸」だ。本来、鼻は天然の空気清浄機兼加湿器の役割を果たしている。しかし、アレルギー性鼻炎や鼻中隔弯曲症などで鼻が詰まると、無意識に口で息をするようになる。冷たく乾燥した外気が直接喉を直撃し、粘膜のバリア機能を破壊してしまうのだ。
さらに見逃せないのが、睡眠時無呼吸症候群である。激しいいびきや就寝中の無呼吸状態は、喉の組織に強い負担をかけ、強烈な乾燥と痛みを引き起こす。加えて、胃酸が食道を逆流して喉の粘膜を焼く逆流性食道炎も、朝の痛みの隠れた主犯格だ。横になることで胃酸が喉まで達し、早朝の不快感や声のかすれを生じさせる。