本作の原案となったのは、古川智映子氏の評伝小説『小説 土佐堀川』。主人公・白岡あさの実在モデルは、明治から大正にかけて大同生命の創業に参画し、日本初の女子高等教育機関である日本女子大学の開校に尽力した伝説の実業家・広岡浅子です。
オーディションでヒロインの座を射止めた波瑠さんは、当時の朝ドラヒロインとしては異例の「相撲好きで男勝りな豪傑娘」を熱演。口癖の「びっくりぽん!」はその年の流行語大賞候補に選ばれるなど、お茶の間のアイコンとなりました。炭鉱経営に単身乗り込み、ピストルを懐に忍ばせて荒くれ者たちと渡り合う剛胆さと、家族に見せる無邪気な愛らしさの演じ分けは、批評家からも絶賛を浴びました。
そのあさを包み込む夫・白岡新次郎を演じたのが玉木宏さんです。実在モデルの広岡新五郎は風流人で商売には直接タッチしなかったとされますが、ドラマ内の新次郎は「商売の矢面に立つ妻を、誰よりも理解し背中を押し続ける最高のパートナー」として描かれました。三味線を爪弾きながら「あさ、お前はたいしたおなごや」と微笑む優雅な佇まいは、令和の時代にも通じる理想の夫像として語り継がれています。