朝青龍が土俵に残した足跡は、大相撲の歴史において極めて眩い輝きを放っています。幕内最高優勝は歴代4位タイとなる25回。2005年には大相撲史上初となる「年間6場所完全制覇」を成し遂げ、年間最多勝記録となる年間84勝という驚異的な大記録を樹立しました。
特筆すべきは、同郷の後輩であり最大のライバルとなった第69代横綱・白鵬との激闘です。両者の幕内対戦成績は本割で朝青龍12勝、白鵬13勝(優勝決定戦を含めると朝青龍12勝、白鵬14勝)と、まさに互角の名勝負を繰り広げました。
立合いの鋭い踏み込みから繰り出される豪快な投げ、瞬時に相手の懐へ飛び込むスピード相撲は、モンゴル相撲仕込みの強靭な足腰と柔軟性があってこそでした。土俵上で闘争心をむき出しにする朝青龍と、懐深く受けて立つ白鵬の二大横綱時代は、相撲人気の黄金期を象徴しています。