近年、日本の和菓子・日本茶カフェ産業は大きな転換期を迎えている。コーヒーショップの台頭やライフスタイルの変化により、伝統的な日本茶文化の衰退が懸念されてきた。そうした状況の中で、煎茶道の「一期一会」の精神を取り入れた新しいスタイルのカフェが強い光を放っている。
お茶を淹れる所作、湯気とともに立ち上る香り、そして和菓子との対話。単に食を味わうだけでなく、豊かな時間を味わう「体験型カルチャー」としての提案が、若い世代や外国人観光客の心を揺さぶっている。かつての堅苦しいイメージを払拭し、モダンで身近な日常の贅沢へと再定義した功績は極めて大きい。