今いくよ・くるよの師匠は誰?島田洋之介・今喜多代との入門秘話と教え

今いくよ・くるよの師匠は誰?島田洋之介・今喜多代との入門秘話と教え

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内弟子・修業時代の生活は、昭和の芸界特有の厳しさに満ちていました。朝一番の師匠宅の掃除や身の回りの世話、劇場の楽屋番、師匠夫妻の着物の着付けや手入れなど、一日の大半が下働きで埋まる日々でした。

しかし、喜多代師匠の指導は単なる精神論ではありませんでした。今喜多代が二人に繰り返し教え込んだ鉄則が、「舞台に立つ人間は、客席から見て夢がなければあかん」「衣装のお金を絶対にケチるな」という言葉です。

当時の若手芸人は経済的に困窮しているのが当たり前で、普段着に近い衣装で舞台に上がる者も少なくありませんでした。しかし喜多代師匠は、「お客さんは大切なお金を払って、非日常を観に来てくださっている。舞台に立つ者が貧相な格好をしてどうするのか」と厳しく叱咤したといいます。いくよさんの細身を強調する華麗なスパンコールドレスや、くるよさんのトレードマークとなった巨大なフリル付きの派手な衣装は、この喜多代師匠の教えを忠実に守り続けた結果生まれたものでした。

また、喜多代師匠は私生活でも二人を娘のように慈しみ、手料理を振る舞っては「しっかり食べなさい」と励まし続けました。厳格なプロフェッショナルとしての指導と、温かい母性の両面があったからこそ、二人は挫折することなく下積み時代を耐え抜くことができたのです。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。