輝かしいキャリアの裏側には、人知れぬ泥臭い葛藤の時代があった。1990年代前半、事務所退所と男闘呼組の活動休止という大きな荒波に飲み込まれた彼は、一夜にして華やかな表舞台からの退出を余儀なくされた。しかし、表現の灯を消すことはなかった。
カントリーミュージックやフォークソングをベースにした草の根的なソロライブ活動、小さな劇場での泥まみれの舞台出演。華やかなスポットライトから離れ、自らの足で一歩ずつ表現者としての筋力を鍛え直した。この「空白と下積みの時間」こそが、現在の彼に他者には真似できない人間味と深みを与えている。