側頭部を押すと痛い原因とは?危険な病気の見極め方と受診の目安

側頭部を押すと痛い原因とは?危険な病気の見極め方と受診の目安

側頭部を押すと痛い原因とは?危険な病気の見極め方と受診の目安について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

いざ病院へ行こうと考えた際、「頭の痛みだから脳外科なのか、骨や筋肉だから整形外科なのか」と受診科の選択に迷うケースは非常に多いです。痛みの性質と併発症状に応じて、適切な医療機関を選択することが早期治癒への近道となります。

■ 脳神経外科・脳神経内科:
「突然経験したことのない激痛が走った」「手足のしびれや呂律(ろれつ)の回りにくさがある」「拍動に合わせてズキンズキンと激しく痛む」といった場合は最優先で受診します。MRIやCTによる頭蓋内病変(くも膜下出血、脳梗塞、動脈解離)の除外診断が不可欠です。

■ 歯科・口腔外科:
「口を大きく開けるとあごが痛む」「食事の際にこめかみが痛くて噛めない」「朝起きるとあごの周りが強張っている」という自覚症状があれば、顎関節症の可能性が高いため歯科を受診してください。マウスピース(スプリント)療法などで根本改善を図ります。

■ 膠原病内科・リウマチ内科:
50歳以上で「側頭動脈が太く触れる」「微熱が続く」「全身の関節や筋肉にこわばりがある」場合は、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)を念頭に置いた専門的な診察が必要です。総合病院の案内窓口で症状を伝え、適切な科へ案内してもらうのも賢明な判断です。

■ 皮膚科:
「押すと痛い部分に赤いポツポツや水ぶくれがある」「頭皮がピリピリして触れるだけで痛い」という場合は、帯状疱疹の疑いが濃厚です。皮膚病変の出現後すぐに専門的な抗ウイルス治療を開始する必要があります。

【プロの結論】早期受診すべきレッドフラッグと様子見の判断基準

側頭部の痛みにおいて、「様子を見てよい状態」と「今すぐ医療機関へ駆け込むべき状態」の境界線は極めて明瞭です。以下の判断基準を頭に入れておき、躊躇なく行動を選択してください。

【今すぐ受診が必要な人(危険サイン)】:
・50歳以上で、最近になって初めてこめかみの痛みが出現した
・側頭部の動脈が硬く索状(ロープ状)に触れ、押すと飛び上がるほど痛む
・片目が見えにくい、物が二重に見える、視野がかすむ
・食事で咀嚼を続けると、あごや側頭部がだるく痛んで噛み続けられなくなる(顎跛行)
・発熱、全身倦怠感、意図しない体重減少を伴っている

【セルフケアで様子見できる人】:
・両側の側頭部がじわじわと重だるく、押すと「痛気持ちいい」感覚がある
・長時間のパソコン作業やスマホ使用後に痛みが強くなり、入浴や睡眠で和らぐ
・視覚異常、発熱、皮膚の発疹、あごの異常音などが一切見られない
※ただし、セルフケアを1週間続けても改善しない場合や、徐々に痛みの強度が増している場合は、必ず専門医の診察を受けてください。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。