独学受験者の間で定期的に議論されるのが、「計算問題を捨てて、文章題(理論問題)の暗記だけで逃げ切れるのか」というテーマです。結論から言うと、この「計算問題全捨て戦略」は不合格に直結する極めて危険なギャンブルです。
測量士補試験の全28問のうち、計算問題は例年8問〜10問程度出題されます。仮に28問中9問が計算問題だった場合、文章題は19問しかありません。合格基準である18問に到達するためには、文章題を19問中18問正解(正答率94.7%)させなければならず、難解な新傾向問題や法改正問題が1〜2問混ざっただけで即座に不合格ラインへと転落します。
現場の実務や試験傾向を分析すると、出題される計算パターンの大半は決まりきった典型題です。三平方の定理を用いた高低差の計算、比率を使った縮尺計算、閉合トラバース測量の座標計算など、求められる数学知識は中学から高校1年レベルの幾何・三角比にとどまります。
試験会場には電卓の持ち込みが禁止されているため、四則演算の手計算が必須となりますが、小数点の位取りや約分の工夫さえ身につければ文系出身者でも確実に得点源にできます。点数を安定させる秘訣は、「計算問題を捨てること」ではなく、「毎年必ず出る3〜4パターンの基礎計算を完璧にして、残り半分を部分点狙いで押さえること」にあります。