この楽曲を語る上で避けて通れないのが、メンバーであるSaoriの存在だ。かつてSaoriが体調を崩し、病床に伏していた時期に、Fukaseが彼女の姿を見て書き下ろしたというエピソードはファンの間で有名である。単なるフィクションではなく、身近な人間の危機に直面した男の、剥き出しの感情がベースにある。
だからこそ、言葉の一つひとつに血が通っている。綺麗事だけではない、どこかヒリヒリとした焦燥感が漂うのは、作者であるFukase自身が抱いた「失うことへの恐怖」がそのまま投影されているからに他ならない。