『時代』は、昭和から令和に至るまで、錚々たるシンガーによって歌い継がれてきました。中でも決定的な名演として名高いのが、1988年に薬師丸ひろ子が発表したカバーシングルです。映画『ダウンタウン・ヒーローズ』のイメージソングとして起用されたこのバージョンは、彼女の透明感あふれる歌声と見事に融合し、原曲とはまた異なる清冽な魅力で大ヒットを記録しました。
ほかにも、研ナオコ、夏川りみ、徳永英明、工藤静香、島津亜矢、Bank Bandなど、ジャンルや世代を問わず多くのトップボーカリストがこの曲をカバーしています。卓越した歌唱力を持つシンガーたちがこぞってこの曲を選ぶ理由は、メロディの美しさはもちろんのこと、歌い手自身の人生経験を投影できる圧倒的な器の大きさにあります。
『NHK紅白歌合戦』などの国民的音楽番組でも、時代の変わり目や復興への祈りを捧げる節目に度々選曲されてきました。歌い継がれることで新たな命が吹き込まれ、常に「今を生きる人々の歌」であり続けています。