では、なぜ茎の真ん中に穴が開いてしまうのだろうか。その原因は大きく分けて2つ存在する。
第一の原因は、株の急激な生長だ。雨が続いた後に一気に晴天が続いたり、土壌中の窒素分が豊富すぎたりすると、植物の細胞分裂が爆発的なスピードで進む。この際、外側の皮の成長スピードに対して内側の組織の成長が追いつかず、引っ張られた中心部が裂けて空間ができてしまうのだ。
第二の原因は、土壌中の微量元素であるホウ素の欠乏である。農学博士の解説によれば、ホウ素は植物の細胞壁を強固に結合させる重要な役割を担っている。これが不足すると細胞組織が脆くなり、空洞化が生じやすくなる。猛暑や極端な乾燥といった近年の気象変動も、根からのホウ素吸収を阻害する要因として日本の農業現場で指摘されている。