世間からの激しい風当たりが吹き荒れる1996年、ひとつの楽曲が放たれた。布袋が作詞・作曲・編曲を手掛け、今井が歌い上げた『PRIDE』である。静謐なピアノとエモーショナルなギターソロ、そして震えるような決意をたたえたボーカル。この曲はダブルミリオンを記録し、J-POPの金字塔となった。
「私は今、南の風に吹かれながら」という歌い出しから始まる物語は、罪悪感や孤独、それでも誰かを愛し抜くというむき出しの告白そのものだった。スキャンダルの渦中にありながら、音楽業界の頂点へ登り詰めたこの楽曲は、二人の関係性を単なるゴシップから、誰も踏み込めない創作の聖域へと変えてしまったのだ。