男性にとっての下着が「隠すための肌着」から「魅せるスタイル」へと進化を遂げた背景には、ポップカルチャーとメディアの強い影響がある。1990年代、ウエストバンドのロゴをあえて見せるスタイルを定着させたカルバン・クラインのアイコン広告は、アンダーウェアの概念を根底から覆した。さらに、プロアスリートでありスタイルアイコンでもあるデビッド・ベッカムの洗練されたビジュアルは、アンダーウェア選びが男の美学そのものであることを世界に印象付けた。
映像作品における描写も見逃せない。映画『ファイト・クラブ』で見せたタフで洗練されたアンダーウェアのシルエットは、当時の若者文化に強烈なインパクトを与えた。現在でも、Netflixで配信される話題のドラマやドキュメンタリーを通じて、クラシックな名作から最新のトレンドスタイルまでが再評価されている。カルチャーの変遷とともに、見えない部分のこだわりが個性の象徴として提示され続けているのだ。