順風満帆に見えるキャリアだが、その出発点は決して華やかなものではなかった。大手芸能事務所ホリ・エージェンシーに所属後、数百回に及ぶオーディションに落ち続けた過去を持つ。台詞すらないエキストラ同然の端役を演じ、現場の隅で悔し涙を呑んだ日々は、今の彼女を語る上で欠かせないピースだ。
転機となったのは、人気ファッション誌『non-no』の専属モデルへの抜擢だった。ロングヘアをばっさりと切り落とし、トレードマークとなるショートカットに変身した瞬間、彼女の持つシャープな知性と透明感が一気に開花した。ファッションモデルとして同世代の女性から圧倒的な支持を集めながらも、彼女の視線は常に「芝居」の頂へと向けられていた。