旅行計画を立てる際、ネット上の断片的な情報だけを信じると痛い目を見かねない盲点が存在します。なかでも最も深刻なのが、鞆の浦駐車場混雑状況現在の実態です。
鞆の浦中心部には大型の商業駐車場がなく、主な駐車スペースは「鞆の浦第一駐車場」や「鞆の浦第二駐車場」など数カ所の市営・民間駐車場に限られています。収容台数は町全体でも数百台規模にとどまるため、行楽シーズンの週末や大型連休は、午前11時前には主要駐車場がほぼ満車となります。港へ続く県道22号線は一本道で道幅も狭く、空車待ちの車列による激しい自然渋滞が発生します。運転に不慣れなドライバーが狭い路地に誤って進入し、身動きが取れなくなるトラブルも後を絶ちません。週末に訪れる場合は、福山駅周辺のコインパーキングに車を停め、路線バスを利用する「パーク&ライド」が最も賢明な選択肢です。
さらに、「いつでも食べ歩きができる」という思い込みも危険です。観光地にありながら、鞆の浦の個人商店や老舗は地域住民の生活リズムに根ざしています。火曜日や水曜日を定休日とする店舗が多く、平日に訪れると目当ての店が閉まっているケースが珍しくありません。また、営業時間は夕方16時〜17時頃には終了し、日没とともにほとんどの売店がシャッターを下ろします。「夕暮れの夜景を見ながら食べ歩きをしよう」と遅い時間に訪れると、飲み物すら手に入らない事態に陥るため、行動開始は必ず午前中に設定する必要があります。
加えて、港町特有の注意点として「トンビ(海鳥)の襲撃」が挙げられます。常夜燈周辺の海辺で食べ物を手に持っていると、上空から獲物を狙ったトンビが音もなく急降下して奪い去っていく事故が多発しています。屋外で飲食する際は、背後に壁があるベンチを選ぶか、頭上に注意を払う警戒を怠らないでください。