高橋の視線は、国内だけでなく常に世界へ向いている。彼女が今情熱を注いでいるのが、国際スケート連盟(ISU)公認のテクニカル・スペシャリスト(技術審判員)としての活動だ。審判席から競技の公平性を守り、ルール運用の現場で国際基準をアップデートしていく。
採点競技であるフィギュアスケートにおいて、世界標準のルールメイキングに関わる日本人の存在は極めて貴重だ。元トップスケーターが審判として国際舞台に立つことは、競技全体の健全な発展に直結する。自らの身体で極限の技術を体感してきたからこそ下せるジャッジの重みは、国際舞台でも厚い信頼を集めている。