俵万智が出版業界に与えたインパクトは計り知れない。角川書店から刊行された『サラダ記念日』は、280万部を超える異例のベストセラーとなり、文芸書の枠を超えたカルチャー現象を起こした。その後も精力的な執筆を続け、歌集『未来のサイズ』では第72回読売文学賞を受賞。子育てや移住、日常の移ろいを温かい眼差しで詠んだ同作は、歌人としての円熟味と新たな境地を示したと高く評価された。
出版業界においても、彼女の存在は単なるヒットメーカーにとどまらない。短歌というジャンルそのものを商業的・芸術的に牽引する極めて重要な柱であり続けているのだ。