日本独自のカルチャーとして発展してきた「GL・百合ドラマ」の領域にも、大きな地殻変動が起きている。かつてはファンタジー色の強かったフィクションの枠組みに、当事者のリアルな葛藤や喜びといった実体的な視点が注ぎ込まれるようになった。
「ビアン」当事者が共感できるリアリティと、エンタメとしての胸躍るストーリーテリング。このふたつの要素が融合したことで、ジャンルの垣根は急速に消えつつある。少女漫画的アプローチから一歩深まり、多角的な人間模様を描く現代の作品群は、若年層から大人まで幅広く深く浸透している。