北里の教育を語る上で欠かせない象徴的な取り組みが、異次元のリアリティをもって実施されるチーム医療演習だ。医、薬、看護、医療衛生など、多様な専門領域を目指す学生が一堂に会し、ひとつの症例に対して議論を重ねる。
シミュレーションルームでは、人工呼吸器の警告音が響き、学生たちがそれぞれの専門知識を持ち寄って緊迫した判断を下していく。単なる知識の暗記ではなく、「他職種の視点を理解し、チームとして患者の命を守る」ことの難しさと尊さを身体に叩き込む。この泥臭くも実践的なトレーニングこそが、現場で即戦力となる医療人を育てる原動力だ。