彼の真骨頂は、狂気と親しみやすさという相反する二要素を一つの役柄の中に共存させられる点にある。善人に見えて裏がある男、あるいは一見異様だが根はピュアな男。一筋縄ではいかない複雑な心理描写を、わずかな目の動きや声のトーンの変化だけで表現してしまう。
単なる「個性的」という言葉では括りきれない。観客の予想を良い意味で裏切り続ける裏には、緻密な計算と感覚的なひらめきが絶妙な割合で混ざり合っているのだ。バラエティ番組などで見せる飾らない人柄やチャーミングなトークとのギャップも、彼の人間的魅力に拍車をかけている。