東京都は混雑緩和の切り札として、オンラインによる事前予約システムを本格導入した。しかし、これが現場に新たな波紋を広げている。予約枠は数分で埋まり、急なツアー行程の変更には対応しきれない。特に旅行会社を悩ませているのが、予約時間を前後15分以上ズレると自動的にキャンセル扱いとなる厳しいルールだ。
「都内の渋滞は予測不可能。15分の遅れで予約が取り消されれば、乗客を乗せたまま新宿の街を彷徨うことになる」と、ある旅行会社の運行管理者は明かす。デジタル化による効率化が、かえって現場のドライバーに精神的なプレッシャーを与える結果となっている側面は否めない。