東京スカイツリーの地上構造物の総重量は、鉄骨や展望台、各種設備を含めて約4万1千トン(約41,000,000kg)に達する。4万1千トンと言われても直感的に捉えにくいが、大型ジャンボジェット機に換算すればおよそ100機分、あるいは満載状態の超大型貨物船に匹敵する驚異的な重量だ。地上634メートルという世界最高峰の自立式電波塔を支えるには、これほどまでの重厚な構造体が不可欠だった。
ここで多くの人が比較したくなるのが、昭和のシンボルである東京タワー(高さ333メートル)だ。東京タワーの鋼骨重量は約4,000トン。つまり、東京スカイツリーは高さにおいて約1.9倍だが、その重量は実に10倍以上にも及ぶ。なぜこれほどまでの差が生まれるのか。その理由は、強風や大地震に抗うための強固なフレーム構造と、塔の中央を貫く巨大な「心柱(しんばしら)」の存在にある。最上部へ向かって細くなるシルエットでありながら、風速80メートル以上の暴風や激しい揺れに耐えうる剛性を確保するため、太く分厚い高強力鋼管が惜しみなく投入されているのだ。