こうした身近に潜む犯罪の恐ろしさは、エンターテインメントの世界でもリアルに描かれるようになった。大ヒットを記録した映画『スマホを落としただけなのに』のようなサスペンス作品では、日常のわずかな隙から個人情報が暴かれ、追い詰められていく恐怖が視聴者の身を凍らせた。他人事だと思っていた油断が、一瞬で深刻な罠に変わるリアリティが胸を突く。
さらにNetflixなどで話題を集める実録犯罪ドキュメンタリー番組でも、被害者が無意識に残した生活の痕跡が事件の引き金となった実話が数多く取り上げられている。こうした映像作品の広がりも手伝い、個人のプライバシー保護に対する危機感はかつてないほど高まっている。