なぜ犯罪者がこれほど容易に精巧な警官の衣装を入手できるのか。その背景には、インターネット通販やオークションサイトの普及がある。撮影用の小道具やコスプレ衣装として販売されている製品の中には、本物の制服と見分けがつかないレベルの高精度なものが多数流通している。
現行の日本の法律では、正当な理由なく公務員の制服やそれに類似した服装を着用する行為は軽犯罪法によって禁止されている。しかし、購入や所持自体を全面的に制限することは困難だ。実際に路上で着用したり犯罪に悪用したりした段階で初めて摘発対象となるため、犯行前の段階で供給網を遮断することは法的に極めて難しいという大きな壁が存在する。