警視庁がまとめた最新の捜査データと独自取材から見えてきたのは、成りすまし犯たちの恐ろしいほどに計算された行動パターンだ。彼らは単に警察官の服装を模倣するだけにとどまらない。偽造された警察手帳や記章、無線機風の小道具を提示し、「近隣で強盗事件が発生したため聞き込みを行っている」「偽札の流通調査をしている」といった具体的な口実を捏造する。
偽警官の心理に共通するのは、「警察の制服さえ着ていれば市民は無条件に従う」という強い全能感と慢心だ。ターゲットが困惑している隙を逃さず、毅然とした口調で指示を出し、心理的優位に立つ。ドアを開けさせ屋内に侵入した瞬間に態度を一変させ、手錠や脅迫によって金品を奪い去る。被害者が気づいた時には、すでに手遅れとなっているのが現実だ。